消防業界月刊誌に「パワハラ」の処方箋について寄稿しました
詳細情報
弁護士小島健一が、
人命救助のために危険な現場で勇敢に奮闘しておられる消防士の皆さんであるからこそ、
少しでも安心・安全な職場の人間関係を育むための一助となることを願い、
消防業界で読まれている月刊「フェスク」2024年11月号に寄稿しました。
特別寄稿 「職場の人間関係がこじれるメカニズムと処方箋
———「パワハラ」に効く薬を探してみましょう」
【見出し】
- 人と人との関係に生まれる勾配
- パワハラの実態
- パワハラは定義可能か?
- 「イグ・ラング」から「ハート・ラング」へ
- 不安が媒介する負のスパイラル
- パワハラのメカニズムを言語化すると
- 他人との関わりから自分の姿を見る
【一部抜粋】
このメカニズムを野球にたとえてみましょう。バッターボックスにいるあなたは、
ピッチャーがあなたの望むコースにボールを投げてくれず、
ましてやそのボールはあなたの予想しない変化をしてきますので、イライラします。
そこでやみくもにバットを振り回しても、空振りを繰り返すだけで、
あなたのバッティングフォームはどんどん乱れていき、スランプに陥ることでしょう。
自分の不甲斐なさに怒れてきますし、相手のピッチャーに対する憎しみも湧いてくるでしょう。
では、どうすればスランプを脱することができるでしょうか。一方では、
ピッチャーの投球フォームをよく観察し、向かってくるボールの球筋を見極めることです。
他方では、自分に最もしっくり来る打撃フォームを見つけ出し、
それをくずさずに変化に対応できる自分にとってのストライクゾーンを確認することです。
あとはそのコースに来るボールに対し、あなたらしい打撃フォームでバットを合わせるだけです。