ローマ教皇死去

 ローマ教皇が亡くなった。世界各地で哀悼が捧げられた。国連事務総長も哀悼の意を表明した。これらのニュースを見ると、世界はキリスト教が支配していることを認識させられる。

 世界の信者数はキリスト教20億人、イスラム教16億人,ヒンズー教11億人,仏教4億人だそうだ。キリスト教が絶対多数ではない。その中でキリスト教だけ別格扱いだ。欧米を中心としたキリスト教国の国力のせいだろうが、他宗教には明確なリーダーがいないということもあろう。ダライラマは有名だが、仏教全体のリーダーではないし、ご本人もそういう自覚はないだろう。

 ただ、宗教にリーダーを頂点としたヒエラルキーが必要あるいは必然なのだろうか。また、人口動態からすれば、そのうちキリスト教以外の宗教が多数派を占める未来がやってくるのではないだろうか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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