やっぱりするんじゃなかった

 英国がEUを離脱して5年が経った。国民の多くは後悔しているようだ。世論調査によると、離脱は間違いだったとする割合は55%、正しかったとするのは30%だそうだ(2月1日日経)。

 記憶によれば、離脱賛成派は地方在住高齢者に特に多かった。現状を維持したい、生活を乱されたくないという人たちだろう。ところが、目的の一つだった水産業の保護について輸出は25%減となり、制限したかった移民は5倍になった。

 グローバル経済の中で、鎖国的な政策はワークしないという見本だろう。さらに、高齢者の意向に従ってはダメだという見本でもあるだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ