日鉄USスティール買収困難

明けましておめでとうございます。

 日経新聞の年末年始の最大のトピックは、日鉄によるUSスティールの買収にバイデン大統領が待ったをかけたことだ。

 USスティールは、モルガン、カーネギーにルーツを持つアメリカ代表産業の代表企業だ。しかし、「鉄は国家なり」はとっくに終わって、今は「半導体は国家なり」だろう。USスティールの粗鋼生産高も長期低落傾向に歯止めはかかっていない。

 買収反対はまさに、古き良き強きアメリカ重工業時代へのノスタルジーなのだろう。ノスタルジーでは発展も改革も望めない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ