ドイツ環境原理主義の罪

 ドイツ経済の苦境が伝えられている。一つの原因は環境原理主義によるエネルギー価格の高騰だ。

 12月11日の日経は、1面のコラム記事の中で「ドイツが脱炭素を進めても他国が代わりに炭素を出すため、地球全体では排出削減につながらない」という悲しい真実を伝えている。志の高い国が割を食い、そうではない他国が得をするという構図だ。その「他国」に大きく異存している経済構造は滑稽ですらある。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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