解雇無効から復職4割

 労務は専門外で、相談を受けることは多いが事務所の専門家に任せている。だから以下は門外漢の野次馬発言である。

 不当解雇されたとして裁判を起こして、結果勝訴して復職した人が4割に及ぶそうだ(6月17日日経)。解雇無効の主張は、解決金をかさ上げするための方便としての主張だと思っていたが違った。しかし、相争った職場に復職しても心地よく働けるのだろうか。復職してもそのうち2割は結局退職しているとのことだ。

 雇用関係では労働者側は守られている。雇用者側はハラスメントの加害者として訴えられるケースも増えている。そもそも人手不足で供給者市場になっている。組織の管理者は大変だ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ