空き家の仲介

 不動産仲介会社は、空き家の仲介を頼まれたらどう反応するのだろう。案件として取り上げたくなければ、「営業地域外」であるなどと言って体よく断ることが多いだろうか。どうしても断れない場合は、仲介業者にさしたる手間が発生しない「一般媒介」といった形態で仲介契約を結び、実際は業者の仲介システムに登録したらあとは放っておくことになるのだろうか。

 空き家を仲介業者の営業で解消するなら、手数料もさることながら、仲介会社の調査の手間とそれに伴って負うリスクを軽減しなければ実効性は上がらないだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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