G20閉幕

 インドでやっていたG20が閉幕した。首脳宣言もまとまったことになっているらしい。G20には、日米欧の主要先進国の他に、トップが欠席した中国やロシアのほか、ブラジル、アルゼンチン、メキシコ、インドネシア、トルコ、サウジアラビアなどの新興国が入る。これら新興国は、欧米よりも中国に親近感があるのではないか。経済発展にとって人権や環境は余計な制約だ。そもそも先進国が発展を遂げたときには、そんなものは考慮していなかった。
 強権的な国家の指導者は、民主主義は自分の地位を危うくするだけともいえる。先進国が標榜する民主主義は、少数派の建前であるとの認識が必要なのだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ