人気のない政策を断行した人

 フランスのマクロン大統領は、国民の多くが反対する、年金受給年齢の62歳から64歳への引上げ法案を強行採択した(3月17日日経)。
 国民に人気のない政策を断行した日本の政治家としては、最近では野田元総理を思い起こす。消費税の引き上げという国民はもちろん与党からも異論が噴出した政策を断行した。加えて、当時の与党民主党にとどめを刺す、負けるとわかっている解散総選挙までやった。ひょっとすると、当時の民主党に政権運営を続けさせるよりも、自民党に政権を譲ったほうが国民のためになる、と思っていたかもしれない。民主党歴代総理大臣の中で唯一評価できる人であったように思う。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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