出稼ぎ日本人

 日本の平均賃金はG7中最低だ。低賃金に嫌気がさして海外で働く日本人が増えている(3月5日日経)。単純労働もそうだが、職人や技術者など高度専門職はなおさら賃金格差が激しい。かねて円高と高賃金により生産拠点が日本から海外に移された。今はその反対に円安と低賃金により人材が流出している。
 かつては海外で働く場合、子女の教育の問題が取り沙汰されたが、今やアジア圏内でも日本の大学のランクは低い。教育はもはや問題ではなくメリットなのかもしれない
 そのうち先進IT技術はサンフランシスコ在住の日本人が作り、世界で一番美味い寿司はニューヨークで食べることになるかもしれない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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