春闘

 例年にも増して春闘の話題が多い。物価上昇を受けて、労働者側はもちろん経営者側も賃金の大幅上昇に前向きだからだ。しかし、経団連や連合や岸田総理がなんと言おうと、物価が急騰しようと、生産性が上がらなければ賃金は上げられない。
 経団連所属の大企業で生産性向上がめざましい企業は、物価以上の賃金上昇を実現する。一方、そうでないところは物価上昇には追い付けない。これによって、労働者がより生産性の高い企業に流れ、生産性の高い職種に就けるようリスキリングに熱心になれば、日本全体の生産性も上がるのだが。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ