テック企業の栄枯盛衰
イーロン・マスク氏による残酷な大量解雇がなされたツイッター。同社だけでなく、いわゆるテック企業は相次いで大量人員削減に動いている(日経等)。バラ色の成長神話は現実のものとはならず、結果大量の余剰人員を抱えたことによるとされる。
加えて、テック企業の持つ成長も早いが、衰退も早いという性質もあるのではないか。大規模な生産設備や多年に及ぶ研究開発投資が不要な分だけ、参入障壁が低いのかもしれない。あるいは参入障壁を設けること自体、テック産業の性質と矛盾するのかもしれない。
ツイッターは日本では有名だが、世界規模ではSNS業界の15位だそうだ(今週号ニューズウィーク日本版)。10年後にはSNS会社のうち何社が残っているのだろう。20年後にはSNSプラットフォームという概念も残っていないかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.01.22
奈良 正哉
フジスキャンダル
中居スキャンダルはフジスキャンダルに発展している。同氏と女性の間のトラブルへの社員による関与疑惑に…
-
2025.01.21
奈良 正哉
トランプ大統領就任
トランプ新大統領の就任演説を聞いていると、つくづく日本人が嫌いそうな人だなと思う。半面アメリカ人有…
-
2025.01.20
奈良 正哉
固定資産税還付訴訟
払い過ぎた固定資産税を返してくれ、という訴訟の弁論が17日最高裁で行われた。対象の固定資産は複雑な…
-
2025.01.16
奈良 正哉
やっかいな隣国大混乱
やっかいな隣国の政治的混乱はその度合いを増して大混乱になってきた。 わからないのは、一般の警察と…