ツイッター買収

 マスク氏は、ツイッターで、表現の自由原理主義を実現しようとしている。しかし、すでにスポンサーの反発を受けており、彼の思う通りにはならないだろう。
 他方、合理化のため従業員の半数を首にしている。従業員との契約が普通の雇用契約なら、不当解雇として訴訟の集中砲火を浴びるだろう。投稿チェックのためにも解雇した従業員の多数を呼び戻さなければならなくなるかもしれない。
 結局、マスク氏は自分の理想言論空間を作ることはできず、ただただ、高い買い物をしたことになってしまう可能性がある。
 仲間のモルガンスタンレーとともに、48%の買収資金を提供した三菱UFJ銀行(11月8日日経)はどう思っているのだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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