出稼ぎに出る日本人

 どこかの民放の円安に関するニュースの中で、海外に働きに出る日本の若者のインタビューをしていた。かれらは、キャリア形成のために専門性のある仕事をしに行くのではない。単純労働であっても海外の方が給料が高くて、かつ円安なので、円ベースの収入が日本とは比較にならないほど高いから、海外に働きに出る。
 日本もヨーロッパ並みに、国境を越えて労働力が流動するようになった、と前向きに評価すべきなのか、それとも、ついに日本は出稼ぎ国になってしまった、と嘆くべきなのか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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