三井住友フィナンシアルグループの取締役

 三井住友フィナンシアルグループの株主総会招集通知を見て驚いた。社内の取締役候補者は全員住友銀行出身者だ。旧三井(さくら)銀行出身者は一人もいない。全員が再任候補だから少し前からこういう状況なのだろう。合併のときは対等だったが、20年経つと支配被支配関係は明確になったということだろう。残っているのは名前だけだ。
 旧行バランスに配慮する青い銀行と違って、単独支配の方が統治はうまくいくという見本かもしれない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ