物価上昇の気配

 少し前に「飲み屋感覚」で物価低迷に疑問を投げたが、統計的にも携帯電話料金を除いて物価は2%以上上昇しているようだ(12月25日日経)。やはり、世界中で物価が上昇しているなか、日本だけ埒外にいるわけにはいかなさそうだ。
 携帯料金は政治主導で引き下げられた。しかし、庶民感覚では契約変更という自助努力による料金引き下げであって、政治のおかげだとういう感覚は希薄だろう。さらにいったん引き下がってしまえば、所与のものとして忘れてしまうだろう。そんな中、生活必需品を中心に物価全般が上昇して、賃金の上昇がそれに伴わないと、政権に対する不満は高まるだろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ