10兆円の大学基金

 10兆円の大学基金が信託銀行に信託される(11月30日日経)。10兆円の財源は国の借金による財政投融資で、運用利回りは4%を期待しているそうだ。運用で儲けた金は大学の研究費に振り向けられる。借金を元手にリスク資産で運用して、合理性を欠く高利回りを期待するのは、バブル期に流行した特金やファントラを思い起こさせる。今度は(暗黙の)利回り保証がないのは当然だが。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ