カブール陥落に見た危機時対応

 2021年の日本の年表には、コロナで1年遅れた東京オリンピックが書かれるだろう。世界の年表には、アフガニスタンのタリバン征服が書かれるだろう。カブール陥落に際して、主要国の中では唯一日本が軍用機を派遣できず、英国機に助けてもらった(8月20日日経)。
 こんなことで台湾有事が起こったらどうするのだろう。一番影響を受ける国でありながら、同盟他国の支援にただ乗りするつもりなのだろうか。いつまでも第二次大戦までの亡霊国家観に縛られていないで、危機時の行政権の強化を図らないと国民を守れない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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