株主総会 気候変動関連質問

 予想通り、みずほの株主総会では、気候変動・脱炭素関連の質問が相次いだ。無作為に質問希望者を選定しているのにこれだけ多くの質問が出たということは、この問題に関心がある人はいわゆる「声が大きい人」なのか、あるいは、質問者は団体から質問ミッションを帯びて出席しているのかもしれない。
 気候変動問題に対する取組が企業価値に関係ないとは言わないが、質問内容は専門的な事項も多く、企業価値向上との直接的な関係はよくわからなかった。アクティビストは手ごわい印象を持たれているが、企業価値を向上させようという姿勢は一貫している。気候変動問題関心者はどうなのだろう。少なくとも、みずほが好きで株主になったのではなさそうだ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

 

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