DXを後押しする印紙税
ほぼ1ページを使って印紙税の解説記事が掲載されている(5月17日日経)。印紙税の存在自体がDX後進国の象徴であるといった論調で、他国比較や歴史が解説されている。
印紙税は紙に対する課税だから、同じ契約書でも電子契約書は非課税だ。だから、印紙税の存在がDXを後押しする構図になっているともいえる。印紙税の廃止議論は昔からある。ただ、代わりの財源が見つからない限り廃止は難しい、といった判断になると、今後も存在し続けるのだろう。そのうち印紙税の存在する主要国唯一の国になるかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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