本当のIR
株主総会のハイシーズンが迫っている。
1990年以降、会社の持合い株式はどんどん少なくなって、今では10%を下回っているようだ(5月12日日経)。会社にとっては、無条件で計算できる賛成票は10%に満たないということになる。個人株主は、基本的に株価と配当にしか興味がないから、会社の内部統制に関わる議案に、積極的な賛否を示すことは期待できない。
そこで、機関投資家の重要性が高まる。大手機関投資家なら、国内でも数百に及ぶ会社に投資をしているから、議案の賛否には基準を設けて、まずは機械的に振り分ける。だから、基準からは反対されるが、これを賛成に回ってもらうには、丁寧な会話が必要だ。本当のIRは、株主総会直後から始まるだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.12.26
奈良 正哉
スタートアップに中高年転職
スタートアップに転職する中高年が増加している。20代、30代を押さえて、40代以上は2022年に比…
-
2024.12.25
奈良 正哉
香港不動産の苦境
香港の不動産市況は中国本国の余波を受け芳しくない。賃料はピークの半分になっているとのことだ。これで…
-
2024.12.24
奈良 正哉
貸金庫ビジネスの行方
三菱UFJ事件の後、時々貸金庫について聞かれる。ただ支店事務の経験がないのでよく知らないというのが…
-
2024.12.23
奈良 正哉
中国30年国債利回り
中国の30年物の国債の利回りが日本のそれを下回ったという、マニアックで地味な記事がある(12月3日…
奈良 正哉のコラム
-
2024.12.26
奈良 正哉
スタートアップに中高年転職
スタートアップに転職する中高年が増加している。20代、30代を押さえて、40代以上は2022年に比…
-
2024.12.25
奈良 正哉
香港不動産の苦境
香港の不動産市況は中国本国の余波を受け芳しくない。賃料はピークの半分になっているとのことだ。これで…
-
2024.12.24
奈良 正哉
貸金庫ビジネスの行方
三菱UFJ事件の後、時々貸金庫について聞かれる。ただ支店事務の経験がないのでよく知らないというのが…
-
2024.12.23
奈良 正哉
中国30年国債利回り
中国の30年物の国債の利回りが日本のそれを下回ったという、マニアックで地味な記事がある(12月3日…