アフターコロナは日本の独り勝ちにならなかった

 世界規模で見れば、日本はコロナの封じ込めに十分成功している。また、大企業の内部留保は厚い。なので、アフターコロナは日本の独り勝ちと予言していた。しかし、現実にはそうはならなかった。
 米国は、コロナの累計感染者・死者ともに日本の60倍以上だ。しかし、IMFの予測によれば、2020年の経済成長率の落込みは日本のそれより浅く、2021年の回復の程度ははるかに高い。たしかに、ワクチンや大規模財政の効果もあるだろう。ただ、それだけか。日本人の明治維新や戦後復興期の活力はどこへ行ってしまったのだろう。みんなで従順にうずくまっているだけでは前へは進めない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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