言論警察
森喜朗という人は生理的に合わない。今回に限らず過去から多くの舌禍事件を起こしている。歴代首相の中でも人気のない部類に入る人だ。しかし、今回の発言の内容と程度からみて、その直後の反省と撤回以上の懲罰を加えることは過剰なのではないかと思う。まるでいじめの現場で、いじめっ子側に加担しないと、自分もいじめられっ子の同類とみなされてしまうという恐怖があるかのようだ。
そのうちマスコミに先導された大衆がバーチャル言論警察を組織して、表現者の片言隻句を捉えて差別に結び付け、激しく糾弾するようになるのではないか。そのうち過去の小説などから差別表現を取り上げて、黒塗りを要求するようになるのではないか。筒井康隆氏の作品などは真黒になりそうだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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