過払い金法律事務所の破綻②
東京ミネルバ法律事務所破綻の本源的な原因はどこにあるか。過払い金請求というのはさしたる法律技術も要らないから、業務の成功のカギはいかに顧客を集めるかだ。弁護士はこれが不得意だ。勉強はできるが、一般企業に入って営業などやりたくない人が法曹を目指す傾向があるからだろう。加えて、弁護士会が、営業や広告について結構な自主規制を敷いている。ここに、「非」弁護士が手を突っ込む隙がある。弁護士の数は法曹改革で激増した。黙って座っていても弁護士に事件がやってくる時代は終わった。弁護士自身が「非」弁護士に頼らず、顧客を開拓する工夫、ビジネスチャンスを見つける工夫をしなければならない。弁護士会も、弁護士が健全な営業や広告をすることを、支援するような体質に変わっていかなければならない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.04.07
奈良 正哉
株式投資の理由
株価の暴落が止まらない。今株式投資をする「よすが」は、配当ということになろうか。大手優良企業でも、…
-
2025.04.04
奈良 正哉
アメリカ時代の終わり?
トランプ関税のおかげで世界中の株価が暴落している。アメリカ経済への打撃はもちろん、隣国や欧州から特…
-
2025.04.02
奈良 正哉
旧統一教会に解散命令
先日旧統一教会に解散命令が出た。私が同教会の存在を知ったのは50年も前のことだ。特異な勧誘方法で、…
-
2025.04.01
奈良 正哉
フジHD第三者委員会公表
昨日、フジテレビはゴールデンアワーを使って第三者委員会の調査報告書を公表していた。テレビの好きな人…