銀行OBのセカンドキャリア
メイバンクOBの企業取締役への就任に、アクティビスト(物言う株主)が反対している。それを議決権行使助言会社も後押ししているようだ(6月12日日経)。せいぜい上限の5%しか保有していない少数株主(メインバンク)が、企業を支配するのは許されないという理屈だ。業歴の古い企業ではメインバンクから、取締役を含め人材を受け入れてきた。企業側の理由のひとつは資金調達の保険、もうひとつは自社に不足している管理部門の人材の確保だったのだろう。もはや両方とも理由としては希薄になってしまった。
理屈としては、アクティビストの言う通りだろう。銀行OBのセカンドキャリアの窓口も、ますます狭くなってしまいそうだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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