【固定資産税】宅地はどのような方法で評価されますか?

 宅地とは、建物の敷地及びその維持若しくは効用を果たすために必要な土地をいいます。現に建物が建築されている土地については宅地に該当することになります。

 そして、固定資産評価基準上、市街地的形態を形成する地域にある宅地については「市街地宅地評価法」、市街地的形態を形成するに至らない地域にある宅地については「その他の宅地評価法」によって評価されます。両者の評価方法は細かな点では違いはありますが、基本的な考え方は同じです。

 すなわち、①その地域における標準的な宅地を選定し、不動産鑑定士による鑑定評価価格等を利用して標準的な宅地の時価を算出します。そして、②それ以外の宅地については、この標準的な宅地と比較することで価格を算出します。

 例えば、標準的な宅地と比べて、道路の幅は狭いか広いか、最寄り駅から遠いか近いか、建蔽率や容積率等の規制は緩やかか厳しいかなど、土地の価格に影響を及ぼす項目ごとに比較を行い、その結果に応じて標準的な宅地の価格を加減して価格を算出します。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 山田重則

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山田 重則

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固定資産税還付

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