零細企業の淘汰
バブル崩壊時に銀行アナリストとして活躍した、デビッド・アトキンソン氏が、残酷ではあるが有益な提言をしている(プレジデント5月29日号)。ようは、コロナを奇貨として、生産性の低い零細企業の淘汰を進め、中堅以上の企業に集約して行くべきだ。これ以外に日本全体の生産性を上げる工夫はない、というものだ。コロナが、日本の企業規模構造を変えるのに絶好のチャンスであるとする。
コロナの前から、廃業を考える企業オーナーは多かった。コロナに最後の背中を押されて、廃業を決意するオーナーは多くなるだろう。東京商工リサーチなども廃業の急増を予想している。廃業を決めているオーナーは、助成金や緊急融資を受けることはない。特に何もしなくても企業の集約は進むだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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