コロナと不動産

 3月から国内の不動産投資信託(REIT)の価格が急落している。不動産の価格自体は、株などに比べて急激に変化するものではない。ただ、国内のREITは市場規模が小さいので、地銀などの大口の投資家がそろって換金売りに走ると、急激な価格下落が起きる。リーマンのときもそうであった。ホテルや飲食店などテナントの業績が悪化すれば、賃料収入も減ってしまうだろう。REIT投資家の換金売りはヒステリックな動きともいえるが、直接影響を受けにくいとも思われる業種にも影響が出てくる前触れともいえる。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

投稿者等

奈良 正哉

奈良 正哉のコラム

一覧へ