ブレグジットと若者の投票価値

 本日1月31日ブレグジットが実現する。その前提となった英国国民投票では、スコットランドと北アイルランドは残留派多数で、離脱派多数地域との地域分断が深刻になった。同国の成り立ちからすれば仕方がないのかもしれない。加えて、残留多数の若者と離脱多数の老人の世代分断も鮮明になった。ここで暴論を吐く。例えば80代の老人は自国と運命を共にするのは後数年だ。対して、20代の若者のそれは、60-70年に及ぶだろう。とすれば、老人と若者の投票価値は同じでいいのだろうか。若者の投票価値を老人の数倍に引き上げないと、若者は救われないのではないだろうか。ほぼ同じことが日本にも当てはまりそうだ。ほっておくと、老人による老人のための政治に陥りがちだ。若者にいくら投票を呼び掛けても、忙しい若者は暇な老人にはかなわない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

投稿者等

奈良 正哉

奈良 正哉のコラム

一覧へ