車が要らなくなってしまうと
三井不動産レジデンシャルが、都内に駐車場のない戸建てを販売するそうだ(1月23日日経)。車が要らない層が増えているからだ。かつて分譲マンションでは敷地内に駐車場があることがステイタスで、駐車場数が住戸数に足りないと取り合いになった。それがいまや、既存マンションでは空き駐車場が問題化している。空いている分賃料が入らないので、マンション全体の管理費財源に穴をあけるからだ。このように、車不要状況は進展しつつある。車は巨大産業で関連産業の裾野も広い。これが要らない社会になってしまうと、産業構造の大変革が求められるだろう。最近のトヨタの危機感の表明はこうしたことにあるだろう。日産は大丈夫か。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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