介護施設選びは事業者の信用力で
介護施設の倒産が高止まりしている(1月21日日経)。終の棲家として入居した本人やその家族としては困惑する以外にない。入居時の一時金が戻らないようでは経済的損失も大きい。他施設への再入居が経済的理由で不可能になってしまう場合もあるだろう。介護施設業界は零細事業者が多く、全般に財務基盤も脆弱だ。他業種からの参入者は運営ノウハウに乏しい。現在はこれらの弱い事業体が淘汰されて、強い事業体に吸収されていく過渡期にあるのかもしれない。マクロ的はそうでも、個人は自己防衛しなければならない。介護施設選びは、施設やサービスの良し悪しよりも、まずは事業体の信用力を判断すべきなのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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