監査法人の定期交代は見送られた
監査法人を10年程度で交代させることの義務付けは見送られたようだ(1月19日日経)。社長や取締役など企業内部の組織ももちろん、外部の組織も長期継続は弊害が多い。見送られたのは、顧客を定期的に失うことになる監査法人と、親密な法人に監査をしてもらう方が何かと気楽な企業の利害が一致したせいだろう。監査法人が定期的に交代すれば、全ての会計不祥事が防げるわけではない。ただ新しい視点は新しいリスクを発見する。また大型の不祥事があれば、この議論はぶり返すのだろう。その間リスクを負担するのは投資家ばかりということになろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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