セブンはどうしたのか?

 セブンイレブンのフランチャイズオーナーが、24時間営業に公然と反旗を翻した記憶は新しい。相次ぐ不正利用によりセブンペイは撤退を余儀なくされた。広く言えば両方とも不祥事だろう。支配者の傲慢や強者の驕りが招いた結果とも言えるだろう。業界全体としては、コンビニ店舗数は人口比既に飽和状態に入っているとの指摘もある。コンビニ業界ではセブンが先鞭をつけたATMは、世界規模でも日本規模でも減少に転じている(7月21日日経)。驕れるものが衰退業界で生き残っていけるのか、後から振り返れば、セブンペイの撤退が分岐点であったと評価されるかもしれない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ