信託は儲からない
信託会社の設立は静かなブームのようで(7月31日日経参照)、筆者にも設立や運営についての相談が来る。信託というのは「箱」で中に何を入れてもいいし、受託者の裁量で中身を加工できるから、魔法の箱のように過大な期待をしている人たちがいる。ところが、信託の受託営業というのはなかなか成果のあがらないもので、運よく受託できても、信託報酬は微々たるものになることが多い。はっきり言って、信託だけで収益が計算できるようなものではない。中に入れるものとのシナジーにより、信託を含むトータルで収益をあげていくビジネスモデルを作らないと、金融庁の厳格な監督を受けるただの重い空箱になってしまう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.03.13
奈良 正哉
Madman theory
今朝のMS(テレビ東京)では、解説委員がトランプ氏の関税政策を評して、Madman theoryと…
-
2025.03.12
奈良 正哉
株主優待復活
グローバル企業代表であるトヨタを含め「株主優待」制度を新たに始めたり、復活させる会社が多くなってい…
-
2025.03.11
奈良 正哉
テスラ変調
世界中でテスラ車が売れなくなってきているようだ。不買運動まで起きている。テスラ社の株も暴落している…
-
2025.03.10
奈良 正哉
脱炭素ファッション
脱炭素への取組は経営ポリシーからファッションに格落ちした印象を受ける。ファッションだからまた流行る…