放置空き家の深刻なリスク
今週号のエコノミストの特集は「空き家」だ。その中で目立ったのは、めずらしく(はじめて?)空き家オーナーの法的なリスクが解説されていることだ。空き家の瓦が飛んだり、壁が崩落して、隣家に損害を与えたら、空き家オーナーは損害賠償責任を負う。物的損害ならまだしも、万一、隣家の住人や通行人を傷つけたり、ひいては死亡させたりしたら大変なことになる。新築ビルでも施工ミスなどでこうしたことは起きる。古びた木造家屋ならなおさらだ。空き家オーナーは、取壊しの費用や税金、そのうち誰かが住むかもしれないという理由等で「とりあえず」空き家にしているケースがほとんどだろう。「とりあえず」の対価としてのリスクは全く見合わないものだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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