現金志向変化の兆し?
10連休初日に、大手銀行のATMが現金不足で停止したという小さな報道があった。日本人の現金志向健在といったところか。日本人が現金を好むのは、円の偽札が少ないこと、発行体である日銀や政府といったいわゆる「お上」に対する信頼が高いこと、ATM網が縦横に張り巡らされて現金の引出しに困らないこと、などが理由であろうか。このように日本人にとって現金決済は不便どころか確実なので、キャッシュレスは先進国では一番遅れている。ただ、ATMの現金不足というのは、筆者が銀行に勤め始めたころは日常茶飯事であって、ニュースにもならなかったと思う。これがニュースになり、かつ現金不足による停止が大手銀行の一部のATMに限られていたとしたら、そのニュースは日本人の現金志向を示すものではなく、現金志向が徐々に変化していることを示すものなのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.04.07
奈良 正哉
株式投資の理由
株価の暴落が止まらない。今株式投資をする「よすが」は、配当ということになろうか。大手優良企業でも、…
-
2025.04.04
奈良 正哉
アメリカ時代の終わり?
トランプ関税のおかげで世界中の株価が暴落している。アメリカ経済への打撃はもちろん、隣国や欧州から特…
-
2025.04.02
奈良 正哉
旧統一教会に解散命令
先日旧統一教会に解散命令が出た。私が同教会の存在を知ったのは50年も前のことだ。特異な勧誘方法で、…
-
2025.04.01
奈良 正哉
フジHD第三者委員会公表
昨日、フジテレビはゴールデンアワーを使って第三者委員会の調査報告書を公表していた。テレビの好きな人…