早稲田対慶應

 今週号の東洋経済の特集は、早稲田対慶應だ。ときおり見かける特集だ。筆者の周りでも多少の話題になっている。両校の教育機関としての実力をとやかく言う資格はないが、OBの組織力については慶應の圧勝だろう。慶應のOB会は三田会というが、三田会は、地域でも、業界でも、はたまた個々の企業単位でもいかようにも作っていいという融通無碍な組織であり、組織化には塾本部が後押しする。それらの三田会の総会は連合三田会と言われて、年に一度のお祭りの様相を呈し、その幹事は卒業年次で毎年順送りされ、中学からの内部進学者が中心となって奔走する。寄附はOB個人単位でもされるが、三田会単位でもされるので、集金力は大変高いと思われる。筆者の同期の早稲田OB弁護士の一人が、早稲田OB会である稲門会のことを「いなもんかい」と言っていたのとはOBの認知レベルが違う。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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