高齢独居者市場
前からわかっていることだが、人口における高齢者割合は増え、そのうちの独居者割合も増える(4月20日日経参照)。増えるだけでなく、この層には資産が偏在しているから、個人市場では唯一の成長市場だ。このことは、まっとうな事業者にとってもそうであるが、裏では、詐欺集団のような反社会的勢力にとっても成長市場である。まっとうな事業者にとって、判断力が衰えた高齢者は対象から外さざるを得ないが、反社会的勢力にとっては絶好の獲物になる。だから、高齢独居者の支援が欠かせない。親族がいればその支援を頼めばいいが、独居者はそうはいかない。そこで、士業を中心としたプロの支援者の出番となる。事業者はプロダクトを売る前に顧客の支援を考えるべきだし、その際プロの支援者との連携も欠かせない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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