バブル崩壊のとき見た風景
4月1日日経トップは、中国の銀行で発生している不良債権を、アメリカのファンドが買っているとの記事だ。日本でもバブル崩壊のときに見た風景だ。日本の銀行は買いたたかれていることを十分に承知していながら、まとめて売る(「バルクセール」と呼ばれた)ことのできる米国ファンドに売らざるを得なかった。このような米国ファンドは「はげたかファンド」と呼ばれて、弱った日本の金融機関を食い物にしていると、情緒的かつ不合理な批判がなされた。同日の日経はトルコの外貨準備急減を報じている。トルコリラ危機だ。日本のバブル崩壊のときもアジア通貨危機が起こっていた。もちろん要因は異なるが、似た風景である。背中に冷たさを感じるニュースが期初から報じられた。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.04.07
奈良 正哉
株式投資の理由
株価の暴落が止まらない。今株式投資をする「よすが」は、配当ということになろうか。大手優良企業でも、…
-
2025.04.04
奈良 正哉
アメリカ時代の終わり?
トランプ関税のおかげで世界中の株価が暴落している。アメリカ経済への打撃はもちろん、隣国や欧州から特…
-
2025.04.02
奈良 正哉
旧統一教会に解散命令
先日旧統一教会に解散命令が出た。私が同教会の存在を知ったのは50年も前のことだ。特異な勧誘方法で、…
-
2025.04.01
奈良 正哉
フジHD第三者委員会公表
昨日、フジテレビはゴールデンアワーを使って第三者委員会の調査報告書を公表していた。テレビの好きな人…