低収益地銀には改善命令
地銀は低収益にあえいでいる。かつて金融危機時代に公的資金が多くの銀行に入ったが、その際経営計画(どのように収益をあげて、どのように公的資金を返済するのかの計画)を各行が出した。そしてその計画が未達だと金融庁から改善命令が出された。公的資金の支援を受けている銀行が、そんなに簡単に絵に描いた餅(計画)を本当の餅(収益)にできたら苦労はない。だから改善命令は頻繁に出された。今の地銀の収益状況もかつての多くの銀行と同じだろうが、同様に低収益の地銀には改善命令が出るようだ(3月15日日経参照)。今度の金融庁長官は、監督者としての立場に留まらず、当事者として知恵を出していきたい旨の発言をしているようだが、その発信方法が旧来の改善命令だと、受け取る銀行としてはどうなのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.12.27
奈良 正哉
所有者不明土地の調査
所有者不明土地の調査を国が代行してくれることになる(12月22日日経)。これで再開発の活性化を見込…
-
2024.12.26
奈良 正哉
スタートアップに中高年転職
スタートアップに転職する中高年が増加している。20代、30代を押さえて、40代以上は2022年に比…
-
2024.12.25
奈良 正哉
香港不動産の苦境
香港の不動産市況は中国本国の余波を受け芳しくない。賃料はピークの半分になっているとのことだ。これで…
-
2024.12.24
奈良 正哉
貸金庫ビジネスの行方
三菱UFJ事件の後、時々貸金庫について聞かれる。ただ支店事務の経験がないのでよく知らないというのが…