みずほの収益力批判
みずほの巨額の減損に端を発して、同グループの収益力の批判記事が今週号の東洋経済に掲載されている。みずほは One Mizuho を標榜して、対外的には銀行・信託・証券の一体的サービスを、対内的には旧3行の真の統合を強調していると思われる。ただ、裏を返すと真の3行統合は依然できていないということだろう。ライバルたる三菱UFJはとっくに実質三菱銀行になり、三井住友銀行も同様に住友銀行になっていると言われる。それらライバルに比べると、みずほはどうしても意思決定のプロセスが重厚になり、その分稼ぐ努力が手薄になってしまうのだろう。じゃんけんよろしく当事者が対等な3者になると、三すくみになってしまって、真の統合を図ることは難しいという宿命なのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.19
奈良 正哉
バイデン氏撤退包囲網
バイデン氏撤退包囲網は狭まっているようだ。現在はともかく任期終盤にはとても重職が務まるとは思えない…
-
2024.07.18
奈良 正哉
夏のボーナス
「夏ボーナス3年連続最高」との見出しが本日7月18日の日経トップだ。日経が音頭をとって消費を盛り上…
-
2024.07.17
奈良 正哉
中国GDP4.7%
中国の不動産については大手事業者の支払い停止や事業撤退など悪いニュースに事欠かない。不動産価格も下…
-
2024.07.16
奈良 正哉
地銀政策保有から純投資へ
地銀では保有株式の保有目的区分を、政策投資から純投資に振り替える動きが盛んだそうだ(7月11日日経…