3月11日大川小のこと
3月11日のできごとの中でも最も悲しいことの一つは、児童や職員の多くが亡くなった大川小学校のことだろう。人は、不治の病を告げられた時や身内の突然の不幸など、自分の力ではいかんともできない本当の不幸に接したとき、「なぜ」という問いから逃れられない。「なぜ私だけ、なぜ私の子供だけ・・・。」大川小学校の遺族も同じ思いだろう。裁判が行われて学校側の防災上の不備が認められた。だから、「なぜ」への答えは出ているともいえる(上告されているが)。ただ、裁判が確定して学校の不備が法律上の原因としては確定しても、遺族はまた次の「なぜ」を探しかねない。「なぜ、あの日学校に行かせたのか。風邪気味で頭が痛いようなことを言っていたのに・・・。」事実を心から受容できるまで「なぜ」に苦しむことになる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.19
奈良 正哉
バイデン氏撤退包囲網
バイデン氏撤退包囲網は狭まっているようだ。現在はともかく任期終盤にはとても重職が務まるとは思えない…
-
2024.07.18
奈良 正哉
夏のボーナス
「夏ボーナス3年連続最高」との見出しが本日7月18日の日経トップだ。日経が音頭をとって消費を盛り上…
-
2024.07.17
奈良 正哉
中国GDP4.7%
中国の不動産については大手事業者の支払い停止や事業撤退など悪いニュースに事欠かない。不動産価格も下…
-
2024.07.16
奈良 正哉
地銀政策保有から純投資へ
地銀では保有株式の保有目的区分を、政策投資から純投資に振り替える動きが盛んだそうだ(7月11日日経…