刑法犯減少で検察官は暇になった?
刑法犯の認知件数が戦後最少を更新した(2月13日日経ほか)。平成14年のピークの3分の1以下のようだ。犯罪が減少したのは、街のおまわりさんの治安維持努力の成果でもあろうから、警察官が暇になったとするのは当たらないと思う。ただ、基本的に犯罪者が検挙されないと検察官の出番はないから、犯罪者というお客さんが減った現状では、検察官は暇になったのではないか。そうした場合、企業でいえば売上減少部門から繁盛している(可能性のある)部門への配置転換が行われる。それでも間に合わなければリストラだ。幸い検察官は有資格者でいつでも弁護士に転身できる。一時的にでも弁護士に転身して、刑事弁護の厳しさ(特に経済的な厳しさ)を体感すれば、また検察官に戻ったときの参考になるのではないか。その間検察庁の人件費も削減できる。柔軟な法曹間の入替にはこのような面もあるのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.04.07
奈良 正哉
株式投資の理由
株価の暴落が止まらない。今株式投資をする「よすが」は、配当ということになろうか。大手優良企業でも、…
-
2025.04.04
奈良 正哉
アメリカ時代の終わり?
トランプ関税のおかげで世界中の株価が暴落している。アメリカ経済への打撃はもちろん、隣国や欧州から特…
-
2025.04.02
奈良 正哉
旧統一教会に解散命令
先日旧統一教会に解散命令が出た。私が同教会の存在を知ったのは50年も前のことだ。特異な勧誘方法で、…
-
2025.04.01
奈良 正哉
フジHD第三者委員会公表
昨日、フジテレビはゴールデンアワーを使って第三者委員会の調査報告書を公表していた。テレビの好きな人…