刑法犯減少で検察官は暇になった?
刑法犯の認知件数が戦後最少を更新した(2月13日日経ほか)。平成14年のピークの3分の1以下のようだ。犯罪が減少したのは、街のおまわりさんの治安維持努力の成果でもあろうから、警察官が暇になったとするのは当たらないと思う。ただ、基本的に犯罪者が検挙されないと検察官の出番はないから、犯罪者というお客さんが減った現状では、検察官は暇になったのではないか。そうした場合、企業でいえば売上減少部門から繁盛している(可能性のある)部門への配置転換が行われる。それでも間に合わなければリストラだ。幸い検察官は有資格者でいつでも弁護士に転身できる。一時的にでも弁護士に転身して、刑事弁護の厳しさ(特に経済的な厳しさ)を体感すれば、また検察官に戻ったときの参考になるのではないか。その間検察庁の人件費も削減できる。柔軟な法曹間の入替にはこのような面もあるのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.02.21
奈良 正哉
取締役高齢化
他人のことは言えないが、取締役は高齢化しているそうだ(2月20日日経)。主な理由は、社外取締役への…
-
2025.02.20
奈良 正哉
認知症でも証券投資
認知症になっても、親族が代理人になって証券投資(新規購入)が続けられるようにするそうだ(2月20日…
-
2025.02.19
奈良 正哉
中国人がやってくる
「ニッポン華僑100万人時代」と称して日経はカラー写真付き全面特集記事を掲載している(2月19日か…
-
2025.02.18
奈良 正哉
遺産国庫帰属10年で3倍
相続する人がいなくて、結局国庫に帰属した遺産は10年間で3倍、1,000億円超になったそうだ(2月…