日本語を読めない日本人
先週号の週刊文春に、「日本人の3分の1は日本語が読めない」とする記事がある。記事は日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない・・・と続く。詳細は記事に任せるが、これは寄稿者の主観ではなく、国際機関の調査に基づく統計分析だというから驚く。それでも日本人のレベルは先進国中1位であるそうだからまた驚く。これは教育の問題だろうが、進級したり進学したりすると、全員に難しいことをやらせる機械的なプログラムに問題があるのではないか。大多数の人が小学校卒業レベルの国語力と数学力を身に着けられるよう、形式的な平等主義を棄てて、能力別クラスや留年制度も小学校から導入することも考えてはどうか。政治家が何を言っているのかわからないと民主主義の根幹が揺らぐ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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