ホームカントリーバイアス

 世界中で株が暴落しているが、最近では特に日本株の下げがきつい。筆者は信託銀行で年金の運用をやっていたが、そうしたプロの中には、「ホームカントリーバイアス」という言葉がある。投資対象が自国の株式や債券に偏ることで、リスク対比の投資効率が悪くなることである。日本人で持ち家があり積極的に投資をしない人は、無意識に日本の不動産に偏った投資をしていると言える。ただ、個人投資家が自力で世界各国に分散投資をしようとしても無理である。だからこその投資信託だ。特に「つみたてNISA」などは、少額で分散投資が可能なメニューがあるし手数料も安い。最近の株下げは偏ったポートフォリオの危険性を反省する好機でもある。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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