認知症保護信託
認知症などに備えた高齢者を保護する信託の仕組みが広がりつつある(12月25日日経「認知症でも使えるお金」参照)。記事は三菱UFJ信託銀行の新商品の紹介であるが、他信託でも同様の取組はある。三菱UFJ信託の商品は、記事を見る限り高齢者保護手続きは手厚いが、その分面倒に感じる顧客もいるかもしれない。信託銀行の顧客層はもともと高齢者に偏っているから、このような取組の先鞭をつけて当然ともいえるが、顧客の高齢化は信託銀行に限ったことではない。そのうちメガ銀行、地銀、地域金融機関にも同様の動きが広がっていくだろう。有料サービスとならないことを祈る。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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