有給休暇の取得率

 少し古くなるが、10月24日の日経は、2017年度の有給休暇の取得率が51.1%であったと厚労省の公表結果を報じている。記事のトーンは、政府の70%目標との対比でまだまだ低いとの評価であるが、管理職年齢の人から見れば「すでにこんなに高いのか」という印象ではないか。社会人になった頃は「ユウキュウキュウカ」という得体のしれない制度があるが、基本的に会社は病気以外では休めないものだと思っていた。逆に欧州では有給休暇はすべて消化するのが当然で、傷病については別途休暇を取れることになっていると思う。日本でも別途傷病休暇を認めないと、有給を使い切った後に病気になったらどうするんだとして、使い切るのに躊躇する社員がいるのではないか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

 

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