「女性役員?うちはそういう会社じゃないんだよ。」

 旧知の会社役員に女性役員の有無や予定を尋ねると「女性役員?うちはそういう会社じゃないんだよ。」という反論なのか嘆きなのかを聞くことがある。老舗のメーカーなどに多い。地味な会社である。古い工場で汗にまみれて、誰も知らないような素材や部品を男だけで作っているということだ。女性役員はおろか女性管理職もいない、女性は事務員くらいしかいない、ということだ。これまではそんな言い訳も通ったかもしれないが、今後はそうもいかない。社内にいなければ社外に求める以外にない。女性経営者が一番望ましいがほとんど不可能だろう。大学教授などあまりアカデミックよりだと扱いにくい。やはり弁護士か会計士ではないか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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