マンションがすごく危ない
エコノミストの今週号の特集は「マンションが危ない」だ。マンションは経年により徐々に老朽化する。それに対応する修繕、大規模修繕、建替の意思決定は段階的に難しくなる。積立金財政もひっ迫してくる。これに加えて、管理組合の役員の業者への癒着や、はたまた積立金の横領などがあれば目も当てられない。マンション管理の主体は言うまでもなく管理組合だが、その役員は住民の互選が多く、ほとんどはマンション管理の素人だ。大規模修繕やら建替えが視野に入った時期などに、役員をやるのはまさに貧乏くじだ。だから長年役員をやってくれる「奇特」な人がいればその人に全てを任せてしまいがちだ。この点について、管理組合の理事長に弁護士を派遣して、修繕積立金を信託するというアイディアが弁護士会で話し合われていた記憶がある。現在はどうなっているのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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