私募投信いつか来た道
地銀が私募投信への投資に傾斜しているとの記事がある(9月6日日経)。バブルのころ銀行は、「業務純益」競争をしていて、分配金などを「業務純益」に計上できる私募投信への投資が活発に行われた。当時は株価神話のある時代だから、投信の中身は日本株が多かったと記憶している。そしてバブルがはじけ、銀行は政策投資で保有している株価の下落に苦しみ、加えて、業務純益ねん出のために投資した私募投信の中身である株価の下落にも苦しんだ。現在の私募投信の中身には、日本株のような単純なものだけでなく、為替リスク、外国の株価リスク・金利リスク・オプション関連リスク・信用リスクなど地銀が制御できないリスクが多く内包されているのではないか。いつか来た道にならないよう祈るばかりだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.11.21
奈良 正哉
新築マンション価格高騰
10月の新築マンション価格は、首都圏で9,239万円、東京23区に限れば1億2,940万円だそうだ…
-
2024.11.20
奈良 正哉
オワコンメディア
大接戦のはずがトランプ大勝。後半追い上げのはずが斎藤大勝。メディアの偏向報道が非難されている。他方…
-
2024.11.15
奈良 正哉
指名委員会は本物に
法定の他に任意の設置も含めて、指名委員会は機能しているようだ。社長後継者の選定議論を行っている割合…
-
2024.11.14
奈良 正哉
KADOKAWAフリーランスいじめの正当化
フリーランスをいじめても担当者の個人的な利益はない。むしろいやな気持で対応してきたのだろう。「悪い…